特集「千葉のお雑煮」 2003年1月5日 記事 by Web Master
長生郡長南町 田仲家に伝わる伝統のお雑煮を紹介します。
何を隠そう、田仲さんとは私のお袋さんの生まれた家。 私が小さい頃は毎年このお雑煮で正月を迎えました。
シンプルな具が、飽きのこない原因ではないかと思います。
三が日の朝に出されたお雑煮は、一部仏壇と神棚にあげられます。 昼近くなって、水気がなくなった状態のものをこっそりいただくのも私の密かな楽しみでした。
私の爺さんである田仲正一さんは、親に勘当されながらも板前を目指しました。 部落の催事に出される料理は田仲の正さんが作ったものが並び、皆さんから愛されていた人物のようです。 竹竿作りの名手でもあり、頑固で道楽者。 残念ながら私がまだ5歳のときに亡くなってしまいました。 「頑固で道楽者」ってあたりが隔世遺伝となった感じもあります。 もう少し長生きしてくれれば、その心意気ってものを教えていただきたかった・・・
で、その正さんの血を受け継いだ私のお袋さんもまた、生涯板場の人でした(まだ健在です) 先日この記事を書こうと思い立ち、お袋さんにお願いして撮影のためにお雑煮を作ってもらいました。(もちろん撮影後はおいしくいただきました)
■ 材料
お餅の他は鶏肉とヤツガシラのみ。 なんといっても、ヤツガシラの味が特徴であり、私がこのお雑煮を愛しているキメテとなっています。
■ 田仲家の味を受け継ぐ私のお袋さんから教わった作り方
ヤツガシラがヌメヌメにならないように、まずヤツガシラだけ鍋で煮ます。 煮たったら煮汁を捨てまた煮立ったら煮汁を捨てます。3回めに鶏肉を入れ醤油と好みによって「ダシの素」等を使って汁となります。 最後に焼いた餅を入れて出来上がり。
■ 千葉のお雑煮の特徴 その2
トッピングとして青のりを乗せます。好みによって削り節なども加えるといいです。
小学生のころは、鉋のようなやつで、カツオ節を削るのを手伝った想い出があります。
最近はなかなか手に入らないので、写真のものは普通のビン詰めの青のりを使っていますが、九十九里で採れた青のりを板状にして売っているものを手に入れ、少し火で焙り、それをもみほぐして使うものが正しい材料です。
これが青のりを乗せた状態。
私個人的には、汁が見えなくなるほど青のりを乗せていただくのが好きです。
いまや入手できても貴重な青のりですので、「汁が見えなくなるほど」は贅沢となりました。
前田農園で採れたヤツガシラは、とてもホクホク。 今回撮影用の材料のうちお餅とヤツガシラが前田農園のものでした。
みなさんも、是非一度お試しください。